美しい街並みとそこに息づく数多くの歴史遺産。文化の活動拠点として、ファッション、アート、グルメなどあらゆる分野で世界をリードし続けているフランス。
首都であるパリでも30kmも離れると田園地帯が広がる自然に恵まれた国でもあります。
言語 | フランス語 | 首都 | パリ |
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面積 | 日本の約1.5倍 | 人口 | 約6,500万 |
国の特徴
フランスは、西ヨーロッパにある国で、そのセンスあふれる文化は日本でも有名です。多くの美術館があり、ファッション・芸術の都とも呼ばれるパリがあり、とてもおしゃれな国といった印象ではないでしょうか。アートやファッション以外にも、フランス料理やお菓子、パンなどの食文化も発達しており、毎年多くの観光客が訪れる国です。
また、留学生の受け入れはフランス政府の政策の1つとして考えられており、世界第4位の留学生受け入れ数を誇ります。特に大学や大学院への留学に関しては、世界中から留学生を誘致し、サポートしていることでも知られています。
ビザについて
90日以内の留学の場合、日本国籍を持っている方はビザ申請不要です。
90日以上の留学の場合、長期学生ビザを取得する必要があります。このビザの申請時には、学校の登録証明書やパスポートの他に、授業料や生活費、帰国時の交通費を支払えるという証明をする必要があります。銀行残高証明書や、奨学金の給付証明書などを準備して、申請に備えましょう。
ワーキングホリデービザで渡航する場合は、90日以内の滞在であっても、入国時にビザを準備しておく必要があります。事前に申請して、取得しておくようにしましょう。
英語について
フランス人は、自身の国の言語であるフランス語を誇りに思っている方が多いです。そのため、英語が話せる方はあまり多くありません。特に年配の方は、全く英語を話さない、という場合が多いです。というのも、フランス語を話せる人口は世界的にも多く、英語が話せなくても困ることがほとんどないためです。英語はほとんど通用しない、留学のスタート時点から日常会話程度のフランス語が必要となる、と考えて、フランス語の基礎を学んでから渡航することをおすすめします。
物価について
物価は基本的に高い、と考えましょう。特に首都パリでは、家賃や外食などの費用はかなり高い傾向があります。費用を抑えたい場合は、自炊やテイクアウトなどで、食費を抑えるようにするなどの工夫が必要になるでしょう。ニースなどの南部に行くと、多少物価は安くなります。ただし、都市部でも授業料は安い学校が多いです。地域や学校によって異なるため、費用を抑えたい場合は、自分の予算に合った学校を探すようにしましょう。
治安について
2015年11月に発生したパリ同時多発テロ以降、何度かテロリストによる攻撃が続いています。安全な日本に比べると、不安定な治安であると言えます。また、スリや置き引き、押し売りなどの軽犯罪の発生件数も多く、特に外国人観光客はターゲットになりやすい傾向があります。留学中は、裏通りや夜道を1人で歩かない、自分の荷物は常に自分できちんと管理する、危ないと言われているエリアにはとにかく近づかない、などの基本的な心がけを忘れないようにしましょう。
進学の特徴
フランスは、高等教育が充実している国で、質の高い教育が受けられるだけでなく、現地の学生と同じ特典を留学生も利用できるというメリットがあります。2014年に日本とフランスの間で結ばれた協定により、フランスで取得した学位が日本でも認められるようになりました。これによって、日本とフランスの間の大学留学がよりスムーズになっています。
フランスの国公立の大学・大学院の場合、年間およそ35万~50万円という学費で留学できるため、イギリスやアメリカへの進学に比べると、費用はかなり抑えられます。さらに、フランス政府の奨学金や大学が支給する奨学金に応募し、選考を経て奨学生として選ばれると、毎月約600~700ユーロの奨学金を受け取ることが出来ます。書類審査や個人面接などがありますが、チャレンジする価値は大いにあります。
また、大学のほかにも、高等職業学校、Grandes Ecoles(グランゼコール)などの教育機関もあります。高等職業学校は、日本でいう専門学校のようなもので、様々な分野のプロを育てる教育機関です。専門職に就く即戦力となる人材を育成する学校なので、たくさんの種類のプログラムがあります。グランゼコールは、エリート人材を育成する超難関校で、授業料も高いのが特徴です。
気候について
日本と同じように四季がありますが、年間を通して乾燥しており、梅雨はありません。冬は気温が0度まで下がることもあり、乾燥した空気と寒さに対して、しっかりと準備をしていく必要があります。夏は、気温が20~25度まで上がりますが、日本のように30度以上となる猛暑日はほとんどありません。
語学学校選びのポイント
語学学校には、私立の語学学校と、大学付属の語学学校があります。進学を目指す方は大学付属の語学学校の方が、大学で学ぶ準備をするという意味でおすすめです。短期留学の方、ワインやアート、ファッションなどを楽しみながら学びたい、という方には、豊富なプログラムを持つ私立の語学学校の方が、選択肢が多いかもしれません。自分の滞在期間、その目的などをよく見極めて、語学学校を選ぶようにしましょう。
ワンポイントアドバイス
フランスは、おしゃれな海外旅行先、といったイメージが強いかもしれません。ですが、その豊かな文化とヨーロッパの歴史を感じながら、フランス語を学ぶという素晴らしい経験が出来る国でもあります。大学や大学院への進学留学、短期留学、語学以外のことも学ぶ留学、と、いろいろな留学の仕方が可能な渡航先です。
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