ちょっといい話 vo5

おはようございます。
9月1日、暦上春になった瞬間からいきなり半袖で充分なゴールドコーストです。
ゴールドコーストの冬は短く、こうしてまた夏になっていくのですね~。
ちょっといい話
インフォーラムにいるベネズエラの生徒はどの生徒も底抜けに明るい。
先月入学したミゲルとゲイシー夫妻もクラスで二人で踊りだしたりと愛嬌タップリで
クラスの盛り上げ役+まとめ役だ。
どのベネズエラの生徒からも国の治安の悪さは全く感じられないが、少し話を始めると、怖い話や涙無しでは聞けない話が次々と出てくる。
前回のゲストスピーカーは車椅子アスリートのダニエルだったが、セッション後もミゲルはダニエルをなかなか帰そうとしない。ミゲルにとっては、車椅子をレース用も含め3台所有、手で操作する車を運転し、ラルフローレンで決め込んだモデルのようなダニエルの存在が信じられないのだ。
「ベネズエラだったら道路は車で通っても赤信号で止まった瞬間に強盗に狙われるのに、車椅子だったら車椅子どころか命だって道路に出た瞬間から5分と持たないよ。」とダニエルに話す。
そんなミゲル、母国では有名なジャーナリストだった。ベネズエラでの高給を捨てINFORUMへ来ることを夢に、申込書を提出して学校へ来るまで週に一度はサイモンとスカイプで会話を続け、出発前の夜には「サイモン、明日いよいよ出発だよ。それまで撃たれなかったらの話だけどね。もし、そこにつけなくても、夢を与えてくれてありがとう。」と話していたため、そんな2人に会えた時はスタッフ一同、目頭が熱くなった。
入学一週目には「サイモン、ここに一生いるからね。色々相談にのってよ。学校も延長しなくちゃ。お金も政府が送金許可をくれるか心配だな~。仕事も探さなくちゃ」と。その日中にはゴンドラに乗ったビルの窓清掃人に「Man! You’ve got a great job! That’s my dream job! How can I get a job like this!」と声をかけ、高層ビルの窓掃除会社の社長にも会いに行く積極さ。
こんなベネズエラの生徒達が語学学校を卒業した後行き着く先は、ビザとり学校といわれるスポーツ系の学校だったりする。
ビザとり学校をなくそう、という政府の動きが感じられる様になったのが今年の3月ごろ。CRICOS認定校全校の2度に渡る再登録もその一環と私は考える。でも、このビザとり学校、次々と再認可を受け経営を続けている。その代わり、その学校へ申し込む生徒達のビザの認可率が激減し、国外退去をしなくてはいけない生徒達がインフォーラムの卒業生にも相次いだ。
学校の不認可は訴訟問題になり高つくが、入学者を減らすという方法で学校の経営を危うくさせる気か??生徒個人個人には訴える力がないと判断してのことなのか??
オーストラリアへ残りたいだけのために、皿を洗い、窓を拭き、政府認定校へビザを申請し却下される。
ベネズエラの政府もおかしければ、オーストラリアの政府もまた普通ではないと哀しくなる。
銃口ではなくても、政策の犠牲になるのは生徒たち。「Hey Miguel, how was your weekend?」と今朝また、彼の肩を叩きながら思った。適切なアドバイスで守って行こうと。
Jun

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