コロナウイルス関連の英語表現について その2

変異種の登場により、ますます感染が拡大している新型コロナウイルス。今やニュースで見ない日はありません。今だからこそ知っておきたい、新型コロナウイルスに関する表現をまとめました。


1. overshoot(オーバーシュート)

オーバーシュート

「行き過ぎる、度を超す」といった意味を持つ”overshoot”。以前は有価証券価格の「行き過ぎた変動」を指す言葉として、金融市場で用いられていましたがコロナ禍の日本においては「予測以上の感染者急増」「感染爆発」といった意味で使われています。英語圏で感染爆発を言いたいときは「急激な上昇」という意味の”spike”を使います。

The number of corona virus cases spiked after the holiday in Tokyo.
「東京では休みの後にコロナウイルスのオーバーシュートが起こりました。」


2. outbreak(アウトブレイク)

コロナウイルス

「(紛争、疾病などの)発生、突発」を意味する”outbreak”。コロナ禍の日本においては「限られた狭い範囲で疾病が急増すること」を意味します。新型コロナの流行が武漢にとどまっていたときの状態や、特定の病院内での感染者急増などを指します。海外では本来の意味で使用され、日本でのような使われ方はされていないようです。

The outbreak of COVID-19 has already had a huge impact on our lifestyle.
「COVID-19の突発的な発生は、すでに私たちの生活様式に大きな影響を及ぼしています。」


3. pandemic(パンデミック)

コロナウイルス

“pandemic”とは、国境を超えて広範囲で流行する流行り病、またその病気が流行している状態のことをいいます。”pandemic”以外は耳馴染みが無いかもしれませんが、流行り病は感染が拡大するごとに、”endemic”→”epidemic”→”pandemic”と、段階的に呼び名が異なります。

endemic(エンデミック)
ある病気が特定の地域で周期的に流行する状態
epidemic(エピデミック)
ある病気が一定の地域内での流行している状態
pandemic(パンデミック)
ある病気が世界的に流行している状態

これらの言葉は、明確な範囲や感染者数などの数字で定義されているわけではありません。その感染症がどの程度拡散しているかという、地理的な意味合いが強いようです。


4. Avoid the Three Cs(3密を避ける)

Avoid the Three Cs

厚生労働省が提唱している「3密を避ける」。厚生労働省はこの言葉の英訳を「Avoid the Three Cs」としました。その後、世界保健機関WHO(World Health Organization)がこのメッセージをFacebookに投稿し、以下のように新型コロナウイルスの感染拡大防止を呼び掛けています。

Crowded places
混雑した場所
Close-contact settings
人と密接する場面
Confined and enclosed spaces
密閉され閉ざされた空間

「3密」は、日本では既に浸透した言葉ではありますが、海外での認知度は日本ほど高くありません。「Avoid The three Cs」と言っても通じないことがあるので「周りと一定間隔の距離をとる」と言いたいときは、”social distancing”を使うのが無難です。


いかがでしたか?以下のページでもコロナウイルスに関する英語表現をまとめているので、ぜひそちらも合わせてチェックしてみてくださいね!
https://iac-academy.com/coronavirus-english/
https://iac-academy.com/virus-english/

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