同じだと思ってない?“ its ”と“ it’s ”の違いについて
“its”と“it’s”は、見た目がよく似ており、発音も全く同じですが、意味や使い方も同じだと思っていませんか?
今回は、“its”と“it’s”の違いを、例文とともにご紹介します。
itsの意味
“its”は、代名詞“it”の所有格です。「その、それの」と訳すことができます。「it + 所有を表す ‘s」の変形で、その後に続く名詞を修飾します。主に物や動物について表現する文章で使われます。
The dog is wagging its tail.
「犬がしっぽを振っている。」
The snake sloughed off its skin.
「ヘビが皮を脱ぎ捨てた。」
it’sの意味
“it’s”の意味は2つあり、以下のとおりです。
- It is を省略形にしたもの
- It has を省略形にしたもの(現在完了形)
“it’s”というと、「It is を省略形にしたもの」というイメージがあると思います。しかし、“it’s”は“it has”の省略形でもあります。
“has”は“have”の三人称単数形です。この“has”は「〜を持っている」という意味の動詞ではなく、現在完了形の“have”です。後に続く動詞は、過去完了形になります。
また、「〜を持っている」という意味の動詞“has”の場合は、“it’s”と省略することはできません。
It’s snowing outside.
「外は雪が降っています。」
It’s been years since I’ve visited New York.
「私がニューヨークを訪れたのは、もう何年も前のことです。」
いかがでしたか?“its”も“it’s ”も同じ発音なので、前後の文脈からどちらなのか判断できるよう、リスニング力を鍛えておきましょう!