申請が難しいオーストラリアの学生ビザについて
オーストラリアの学生ビザは、2016年7月に申請内容が大幅に変わり、手間も時間もかかるものになってしまいました。
どのような厄介さかというと、約30ページに及ぶクリック地獄、出てくる英語が難しい辞書引き地獄、Genuine Temporary Entrant(GTE)と呼ばれる文章の提出がある作文地獄…
特に一番の難所と言われているのが、最後の作文です。
Genuine Temporary Entrantを直訳すると”純正な 一時的な 新入者”
申請画面には以下の文章が続きます。
All student visa applicants are required to provide information in support of their application to demonstrate that they meet the Genuine Temporary Entrant criteria. Give details to support the applicant’s ability to meet the criteria and ensure supporting documents are attached.
これだけ読んでも何を書けばいいのかさっぱりですよね。
要は「オーストラリア留学に来ることにどんな正当な理由があるのか、なぜオーストラリアに行く必要があるのか証明しなさい」ということです。
アメリカのトランプ大統領が不法移民を排除しようと動いているのと一緒で、不法移民を防ぐ目的でビザの申請を厳しくしている傾向が、どの国のビザの申請をしていてもよく見えてきます。
さて、私たちの見解では、GTEには以下のことを含めて書くべきです。
・なぜその学校、コースを選んだのか
・現地では何をしたいのか、何を目標とするのか
・現地での経験が将来の勉強や仕事とどのように結びつくのか
・日本に帰ってきてから、どのように経験を活かすのか
・留学終了後に日本に帰る理由、日本との結びつき
渡航前~渡航中~帰国後まで計画立てられた、一貫したストーリーが必要です。
文章はある程度長く書いた方が良いでしょう。文字数制限は2,000文字以内(単語数ではありません)となっています。
学生は、日本に帰ってきて復学するので、留学後は日本に帰国しないといけない分かりやすい理由があります。
そのため、あまり長く書かなくても問題ないことがあります。
注意しなければならないのは、社会人でなおかつ30歳以上の方です。
社会人は手に職があったり、どこでも仕事ができるスキルがあると思われたりするため、オーストラリアに移り住むつもりなのかと疑われる傾向にあります。
申請後に「追加で書類を提出してください」と言われ、作文の証明として英訳をつけた戸籍謄本や残高証明書などを提出しなければならないこともあります。
どんな方でも、少し注意して申請した方が良いビザなので、参考にしていただければと思います。
IACではGTEの作成サポートも行っているので、オーストラリアに留学に行きたい方は気軽にお問い合わせください。