関係代名詞 “who” と “whom” の違いと見分け方
英語の関係代名詞である “who” と “whom” は、どちらも「人」を指す単語ですが、これら2つは使い方や文法上の役割が異なります。この違いを理解することで、より正確で洗練された英語を使えるようになります。
今回は、”who” と “whom” の違いと見分け方についてご紹介します。
who: 主格として使う
“who” は主語の役割を果たし、文中で「〜が…する」や「〜は…である」という場合に使われます。疑問文の文頭に使うことで「〜は誰ですか?」といった意味になります。
The woman who called you is my sister.
「あなたに電話をかけた女性は私の姉です。」
He is the student who won the competition.
「彼がその大会で優勝した生徒です。」
Who is responsible for this mistake?
「このミスに責任があるのは誰ですか?」
whom: 目的格として使う
“whom” は目的語の役割を果たし、「〜を…する」という関係や動作の対象となる人を指します。日常会話では “who” に置き換えられることが多いですが、フォーマルな場面では “whom” を使うとより洗練された印象を与えることができます。
She is the person to whom I sent the letter.
「彼女が私がその手紙を送った人です。」
The man whom I met yesterday is very kind.
「昨日私が会った男性はとても親切です。」
Whom did you invite to the party?
「あなたは誰をパーティーに招待しましたか?」
“who” と “whom” の見分け方
“who” と “whom” のどちらを使うべきか迷った場合、文を分解して、動作の主体(主語)か対象(目的語)かを確認します。
主語である “he/she” に置き換えられるものは “who” 、目的語である “him/her” に置き換えられるものは “whom” と考えると分かりやすいです。
I spoke to the woman (who/whom) called me.
→ She called me. → 主語なので who
The woman (who/whom) I called was busy.
→ I called her. → 目的語なので whom
今回ご紹介したように、主格の場合は “who” 、目的格の場合は “whom” が適しています。この違いを意識して、より適切な英語を使い分けられるように心がけましょう!