理由を表す接続語 “because” “since” “as” の使い分け方
理由を表す代表的な接続語として “because” “since” “as” の3つが挙げられますが、皆さんはこの3つを正しく使い分けることができますか?
今回はこれらの意味の違いを、例文とともにご紹介します。
because
“because” は、相手が知らない理由を述べるときに使われ、 “A is B because C is D” 「AはBです、なぜならCはDだからです」といったように、最初の文に対して理由を後から説明する形式で使われることが多いです。この場合、主節の “A is B” よりも理由を説明しているbecause以降の文章の方に重きが置かれます。
また、 “Why〜?” と相手から聞かれたときには、 “since” や “as” ではなく “because” で理由を説明します。
My mother fell ill because she worked too hard.
「私の母は働きすぎて倒れました。」
Why didn’t you tell me that?
Because I thought you already knew it.
「どうして教えてくれなかったのですか?」
「なぜなら、私はあなたが既にそれを知っていると思っていたからです。」
since
“because” は、相手が知らない理由を述べるときに使われるのに対し、 “since” は、相手がすでに知っている理由を述べるときに使われます。 “Since A is B, C is D” 「AはBなので、CはDです」といったように、基本的には文頭に置くことが多く、理由よりも主節に重きが置かれます。
Since you say so, I believe it.
「あなたがそう言うので、私はそれを信じます。」
Since I was thirsty, I drank water.
「私はのどが渇いたので、水を飲みました。」
as
“as” は “since” と同様に、相手がすでに知っている理由を述べるときに文頭で使われます。アメリカでは “as” よりも “since” の方が使われる頻度が多く、カジュアルな場面では代わりに “so” が使われることも。 “as you know” には「ご存知の通り」といった意味があり、定型文として使われるので覚えておきましょう。
As you know, she’s going to quit next week.
「ご存知の通り、彼女は来週仕事を辞めます。」
As I was a student, I couldn’t buy that.
「私は学生だったので、それを買うことができませんでした。」
相手が知っている理由か知らない理由か、文頭に置くか文中に置くかなどで、これらの接続語を正しく使い分けられるよう、それぞれの意味をしっかり覚えておきましょう。